松雪泰子さん主演ドラマです、全話逃さず録画して見ました。
タイトルの通り“母性”について扱った社会派な内容です。
大学の研究生だった奈緒(松雪泰子さん)が小学校の臨時教員になって担任したクラスに不思議な雰囲気の女児がいます。彼女はどうやら母親に虐待されているようでして、気にかけていたところ決定的な虐待の現場を見てしまいます。
彼女の命を救うべく、誘拐して自分の娘として育てる決意をします。
この継美ちゃん役の子役さんが素晴らし過ぎて、感情移入して見ちゃいます。
もちろん誘拐は“未成年者略取”ですし、奈緒と継美ちゃんには様々な困難が待ち受けているわけです。
奈緒の二人の母親と妹達、児童虐待について調べていたライターなど、さらに他の登場人物がまた考えさせる……。
しんみり見れるドラマでしたね(;Д;)
最終回、高橋昌也さんが謎の老人ってカンジで出ていたのですが、正体が明らかになりました。
かなりサラっと。
その台詞が印象的で、ドラマを象徴しているな~と思いました。
『人間には三つの性がある。男性・女性、そして母性じゃ』
ちょっとマイ脚色入った気がしますが、女と母は違うと。そこのところが継美ちゃんの実の母親と奈緒の差なんですかね?
『長い散歩』って緒形拳さんの映画も見たことがあります。やっぱり虐待されている子供を誘拐しちゃう話でしたが、犯罪はあくまで犯罪なんですよね(;^_^A
私、とあるショッピングセンターで働いておりまして、従業員専用の通路に『お客様の声』って投書が張り出されているのを読むことがあります。
今日、ちょい足しされていたタコ焼き、けっこう熱々ですよね?あれを幼い娘に無理矢理食べさせようとしている母親を見掛けた話がありました。
娘はもちろん食べられないのですが、母親は
「あ~ら、要らないの?」
とか言いながら自分だけ食べちゃってたそうで。口の中をヤケドしながら娘は見知らぬ他人である投書を書いたお客様に眼で助けを求めていた……と。
ショッピングセンター側で通報するべきなのかも知れませんよね?
母親が「知りません」「してません」で通しちゃうかも解らないですが(-_-;)
『mother』は身近におこりうる様々な題材を取り上げているところが、印象的と言いますか考えさせられました。
脳みそにシワが増えた予感。
面白かったです。
