マカロニウェスタンとはイタリアで製作されたウェスタン映画の事です。日本で製作されたウェスタン映画だからスキヤキウェスタンなのです。
ジャンゴとは人名ですが、伊藤英明さん演じる主人公ではありません。
セザールではありませんが、ウェスタンヒーローは自ら名乗りはしませんねん。
お宝が眠っているとの伝説がある湯田(ユタ)村で平家と源氏のならずもの軍団が抗争を繰り返しているところにガンマン(伊藤英明さん)が現れて……、と言うあらすじです。
とにかく赤の平家と白の源氏の衣装が奇抜です。建築物も和風のようなウェスタンのような、不思議な折衷を見せています。大自然のロケーションも見事でした、山形とか宮城あたりで撮影したのですかね?
また清盛・義経・与一・弁慶とキャラのこゆ~い人物がどっさり出てきます。
平家の重盛は堺雅人さん、荒くれ者なイメージと随分掛け離れたキャスティングですよね?史実でも平重盛は悲劇的な人物ですが、この作品でも可哀相な役回りです。珍しくブサイクな表情を見せてくれます!
ダメダメ保安官の香川照之さんは『ロード・オブ・ザ・リング』みたいでした。……ゴラムね。
さらに桃井かおりさんのガンアクションが超格好良かったです!スレンダーな肢体と謎めいた雰囲気、桃井さんの魅力を120%生かしたキャラクターです。
しかもちょっぴりロマンスあり☆
結局、衣装も地味だし主人公があんまり引き立ってないような印象でした。『海猿』のよーな腹筋も今では(・_・)
華麗なガン捌きはかなり練習したんじゃないかしら?上手でした。
義経の伊勢谷友介さんは日本刀と拳銃も華麗に操ってましたね。
操ると言えば、全編英語です。日本映画なのに日本語字幕が入ります。自然に見れましたよ♪
嘆かわしいのは日曜日の16:20の回なのに、小さい映画館ではありますが、私とツレの二人しかお客がいませんでした。前の回も一組三人、後の回も一組六人ってな感じです。
ストーリーは破天荒で先が読めず、ワクワクしながら見れる楽しさがあったのですが、あまり話題になっていないのでしょうか?
井筒監督ならば「殺しあいの映画なんか何が面白いっちゅーねん!」とか言うかも知れませんが、抗争に巻き込まれる悲劇も多少は描かれます。
大胆な発想で製作された作品だと思います、私はお勧めです。
おすぎさんがこの映画を酷評するのは、伊藤英明さんがおすぎさんの物真似をするからですよ?

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