江戸川乱歩、読んだことがありますか?明智小五郎とか怪人二十面相とかが有名ですが、いわゆる変態性欲を扱った作品も多いでございます。
『乱歩地獄』は四つの短編をオムニバス形式に紹介する作品ですが、かなり原作にアレンジや新解釈が加わってます。
全編通して出演しているのは浅野忠信さんだけです。
『鏡地獄』は実相寺昭雄監督、独特な空気感があります。浅野忠信さんは明智小五郎役でした。成宮寛貴さんが犯人役なんですが、テーマはナルシズムだったのかしら?
『芋虫』には松田龍平さんが怪人二十面相役で登場。手足と声を失った退役軍人と妻のお話です。テーマは究極の愛!とでっかくぶち上げておきます。二十面相と夫婦の関わり方、なかなか興味深い解釈でした。
『蟲』では浅野忠信さんは女主人を殺してしまう運転手役でした。ネクロフィリアが登場するのですが、女主人で死体役は緒川たまきさんで、すんごく綺麗でした。
浅野忠信さんと言えば『ガキの使い』の釣り企画での“胸毛見せて!”が恒例ですが、『蟲』でも『火星の運河』でもつるつるに剃ってました。全裸とかブリーフ姿とか白スーツとかが拝めるのですが、スタイルが良くて美しいです。
色使いとかロケーションの映像美よりも、グロ耽美な世界がお好きな方にお勧めです。難解ではないと思いますが、予告編の普通っぽさからは随分掛け離れた映画の様な気がします。
乱歩ワールドの入口にちょうど良いです。

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