読んだのは随分昔の事になります。中原淳一さんのイラストがふんだんに使用された可憐な装丁からは全く想像し得ない辛口な人生相談の本です。
相談に答えるのは美輪明宏大先生!それだけでもお薦めです。
人生相談の連載をなさっておられるかと思うのですが、よくある内容のものを選んで掲載しております。
具体的な内容に触れる前に、美輪大先生についてさらりと説明しておきます。
10代のころから芸能界でご活躍で、デビュー当時から「シスターボーイ」なんて呼ばれ、その美貌でちやほやされておりました。青年になるころには、そのイメージとまるで違う「メケメケ」や「ヨイトマケの唄」などで世間の度肝を抜いたシンガーソングライターの先駆けです。
現在ではオカマキャラ・オネエキャラの芸能人の方はたくさんおいでになるかと思いますが、現代女形とでも言いますか女装の男性ですから、その先駆けたる美輪大先生への世間の風当たりたるや想像に難くないと思います。
そして男好きです。
ただの年寄りとは違うのですよ!常識に捕らわれず、世間の荒波を生き抜いてきた人間の意見は厳しく暖かいのです。
そもそも、相談すると言う事は自分の意見を誰かに肯定して欲しいのだと思います。人生相談であれば、自分の生き方を肯定して欲しいのだと。
美輪大先生は斬り捨てます。その後で救いの手を差し伸べます。
結婚に関する悩みは特に多かったです。しかし、大先生はずっと独身です。
大先生は仰います、「日本では結婚することは常識であたりまえで正しい事で、しない人は異常であるみたいな価値観がある。フランスでは独身を通した人は、自分を曲げずに立派だと評される。」と、「見知らぬ男女が一つ屋根の下で一緒に暮らして、家族を作っていくなんて大変な難事業だ。世間を知らないガキには無理。」と。
少し前の本なので、今の価値観とは若干異なる所もあるかと思うのですが、私はすっかり洗脳されてしまいました。「結婚しなきゃ!」とか「彼氏が欲しい!」とか、考えないようなことになってしまいました。おそらく人生とはなるようにしかならない、ただ後悔しないように生きたいなと。「結婚して子供を作りたい♪」みたいな人生にまるで執着しないんですね。こんな人が増えると日本の少子化は進みまくりです。あんまり良い事ではないなと最近思うのですが、手遅れってやつです。私の老後はどうなることやら?
そんなわけで、男の話ばっかり、子供の話ばっかりの土偶うざこについて行けません。誰って?まあいいじゃん。
最近、ふと思い出したのですが、百貨店で働いていた頃にお昼ご飯を買いに行くうちに、地下の食品売り場のおじさんと仲良しになったことがあります。おじさんには息子さんがおいででして、会ってみないかと。スポーツで有名な山梨の大学がありますよね?そこのアメフト部にいるので、スポーツマンタイプが好きならいいだろうと。合宿所に女の子を連れてきて欲しいって言われているんだそうです。大して興味もないし、面倒くさいのでお断りをしました。
大学生のサークルが悪さをする事件、幾つかありましたよね?もしもがっついて出掛けるような浅はかさんだったら・・・。どーなってたんでしょうか、私。
隊長のブログにトラックバックしようかと思ったのですが、長いからやめておきます。

PR