テレビ朝日さん開局50周年特別ドラマです。廣田弘毅って名前は日本史の教科書でちょろっと聞いたくらいですが、2時間半もの大作ドラマになるからには何かがあるに違いないと思いまして、録画して観ました。
主演の廣田弘毅役は北大路欣也さん。カッコイイす。
外務省の同期である吉田茂は津川雅彦さん。
廣田が内閣総理大臣だったときに秘書も務めた息子・正雄に山本耕史さん。
廣田夫人・静子に高橋恵子さん。
あらすじをざっくり紹介しますと、外務大臣だった廣田弘毅は戦争反対派。2.26事件で解散した岡田啓介内閣の後を引き継いで総理大臣になります。
陸軍が政治にも介入してくる時代でして、戦争回避のために軍人を閣僚から締め出したものの、やっぱり陸軍から反発されてしまいます。
短命な内閣でしたが、その次の近衛文麿内閣で外務大臣在任中にロキョウコウ事件が起こり、日中戦争が始まったために終戦後にA級戦犯として裁かれる事になります。
文官ですし、自分の事をしっかり証言さえすれば死刑は免れるはず。しかし廣田弘毅はそれをせずに絞首台へ……。
てな感じです。
むかし、津川雅彦さんが東條英機を演じた映画『プライド』を見たことがありました。
こちらは戦後の東條英機の様子を描いた作品でしたが、軍人首相の東條英機も第二次大戦末期に就任した人物です。
天皇陛下に戦争責任が及ばないように、自分が戦犯になる話でしたね。
さすがにテレビでは天皇の戦争責任については触れられないのかも知れませんが、廣田弘毅がかばったのはもしかして……と思っちゃいました。
『A級戦犯』って響きはすんごい極悪人のイメージでした。だから靖国神社に合祀すんな(`□´)って議論になっているのかしら?
本当に極悪人だったのかしら?疑問に思えてきました。
人間宣言したとは言え、やはり天皇陛下は神様だったと思います。戦後間もない頃ならなおさら、人の心はあっさり変わらないでしょう。
天皇制維持のために望んで有罪判決を受けたのならば、国のために亡くなったのだと、考えられなくもないのかも?
日本はいずれ普通に交戦権を主張する天皇制の国に戻るつもりがあるのかと、思うことがあります。
本当にその時が来たならば、A級戦犯とされる人達への評価がガラリと変わるかも?
いやいや、このドラマは廣田弘毅と家族の愛が主題だよね!
そうだ、きっとそうだ。
良い話だよ!!!!
穿った見方は止めようぜ、私。
寝ます。
