ようやく最終回見れました。ナレーションでばったばったと人がしんでゆくだけの回でしたね(^-^;
でもラストシーン、時子の有名な台詞「海の底にも都が候」を踏まえたくだりは目から鱗でした。平家蟹の伝説にも通じてる!!!!
「絵面が汚ない」とか「視聴率が悪い」などと散々に言われてる『平清盛』ですが、私は前作『江』よりはるかに好きです。
リアリティーを追求する大河ドラマですから、主人公がビンボなころはそれなりの格好をさせるのが当然ですし、一話をBSプレミアムも含めて三回オンエアするのですから視聴率も日曜夜8時のデータだけでは論じるのも愚かしいです。
ちなみに私は『龍馬伝』の最終回、龍馬が暗殺されるけっこう残酷なシーンなので暗い画面だったのですが 、そこに選挙速報が入っちゃってなんだか解らなくなった以来、BSで大河を観ると決めてます。
さて、平家物語などですこぶるイメージの悪い清盛ですが、松山ケンイチさんの熱演もあって、とても人間らしいイキイキとした姿に描かれていて良かったと思います。やたらと美化するのではなくて、悪いところもちゃんと描く!
祇王・祇女と仏御前、私は登場するとは思ってなかったです。常盤御前に関係を迫るシーンもコドモの目には触れさせたくないですな(^o^;)
それより、タマ子と白河院の関係は完全にR指定いりますやん。
好みの見た目の幼女を思うがままに××なんてロリコンドリームを叶える話が『源氏物語』で、それを踏襲したのが白河院。タマ子は大人の女優さんやったけど、性的虐待のせいか思考回路が夫・鳥羽院や視聴者の理解を越えているっす。このR指定な関係こそが平安朝を終わらせた一因なんてだれかいってましたよ。
ロリコンに男色(清盛の弟・家盛が山本耕史さん演じる藤原頼長に押し倒されるシーンとかありました)、大河で描くなんてけっこう斬新でした。
でも避けて通れない程に、平安朝は風紀の乱れた世の中だったんすなあ。
そんな時代考証や史実もデカダンですが、人物デザインですんごいデカダンがいたっす。
『禿』と呼ばれる孤児を集めて組織した平家の諜報部隊?ですが、赤い直衣に赤い羽根をペタペタくっつけて、おかっぱヘアに白塗りメイクに黒いアイラインの少年少女がズラーリ…。不気味だけど美しかったとです。
最終回にリーダー格だったコが琵琶法師になって登場してましたが、盲目なんでしょうか?白半目で歌ってました。役者ってそーゆー顔芸的なこともできないとあかんのね!?出番は少なかったけどメッチャ印象に残りました。
ウチは清和源氏なんだそうですので、天下の往来で平家の悪口吹聴して禿にしょっぴかれたいです。
顔芸的な…と申しますと、藤原頼長の自決するシーンも凄かったです。
自ら舌を噛みきるのですが、憔悴しきっていて死相が出てる感じしました。半目で口からドバーっと血が出てるのですが、その半目の開きかたが左右で違うのです。ほとんどホラーです。山本耕史さんスゴいす!!凛々しい公家の姿からの落ちぶれっぷりが憐れで、私の心に残っちゃいました。
大河ドラマの面白さはお金のかけかたにこそあると思います。衣装や特殊メイクやオープンセット、
そして素晴らしい役者さんをふんだんに起用する事!!!!
今年の『八重の桜』来年の『黒田官兵衛』めっちゃ楽しみです\(^o^)/

PR