三原ミツカズ先生の作品、下巻が出ていたので買いました。
予想以上にヘビィなストーリー展開と、ハッピーエンドと言い切れない微妙な結末に、複雑な読後感がありました。
良い作品ですよ?絵柄は綺麗ですしストーリーも緻密に練られていますからね。
折しも“秋田連続児童殺傷事件”の判決が出ました。
世論では死刑が当然みたいな雰囲気が流れてましたが、無期懲役でしたね。
被告の証言と物証からしか真実を推し量れませんし、初動捜査に問題があったので死刑判決は避けたのかと思います。
子供の人権て誰のものでしょ?
被告の手記の一部として、
「正直、Gくんを殺したことに罪の意識が涌かない。ご両親が怒る気持ちが解らない。『まだ二人も子供がいるのに?』って思う」
ってな内容を紹介してました。
親の愛情が1ならば三人の子供には1/3ずつに分けて与えられるものだとゆーことで、残りの二人にはもっと愛情を注いだら~?みたいなことでしょうか。
単純に身近な人が酷い殺され方したら、その人の気持ちになってみたら……。許せないと思いますがどうでしょうか?
『たましいのふたご』に出て来るアレックス&リーテはあんまり親に愛されてないなぁと気付いているのに、親を愛しているのが哀しいです。
橋から落とされたとされる娘さんも、こんな気持ちだったのかしら……。
人生って嫌ですね。興味も希望も持てないです。
すっかり欝な気分にさせられるお話でした。

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